建ぺい率60%・容積率200%とはよくある組み合わせと建てられる家の目安
建ぺい率60%・容積率200%などの組み合わせが、実際にどんな家を建てられる数字なのかを、敷地面積ごとの計算表で整理します。用途地域ごとの建ぺい率・容積率の範囲も、建築基準法にそって確認します。
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建ぺい率60%・容積率200%とは
不動産広告では、「建ぺい率60%・容積率200%」のように、2つの数字がセットで書かれます。この数字が、どんな家を建てられるかを、具体的な計算で確認します。建ぺい率と容積率は、用途地域ごとに選べる数字が決まっています(建築基準法第52条・第53条)。
用途地域ごとの数字の範囲(建築基準法)
| 用途地域 | 建ぺい率 | 容積率 |
|---|---|---|
| 第一種・第二種低層住居専用地域、田園住居地域 | 30・40・50・60% | 50・60・80・100・150・200% |
| 第一種・第二種中高層住居専用地域 | 30・40・50・60% | 100・150・200・300・400・500% |
| 第一種・第二種住居地域、準住居地域 | 50・60・80% | 100・150・200・300・400・500% |
| 近隣商業地域 | 60・80% | 100・150・200・300・400・500% |
| 商業地域 | 80% | 200〜1,300% |
| 準工業地域 | 50・60・80% | 100・150・200・300・400・500% |
| 工業地域 | 50・60% | 100・150・200・300・400% |
| 工業専用地域 | 30・40・50・60% | 100・150・200・300・400% |
| 用途地域の指定のない区域 | 30・40・50・60・70% | 50・80・100・200・300・400% |
どの数字になるかは、その地域の都市計画で決められています。
計算の表(建築面積と延べ面積の上限)
敷地100㎡(約30.25坪)の場合です。
| 建ぺい率 | 容積率 | 建築面積の上限 | 延べ面積の上限 |
|---|---|---|---|
| 40% | 80% | 40㎡(約12.1坪) | 80㎡(約24.2坪) |
| 50% | 100% | 50㎡(約15.1坪) | 100㎡(約30.3坪) |
| 60% | 150% | 60㎡(約18.2坪) | 150㎡(約45.4坪) |
| 60% | 200% | 60㎡(約18.2坪) | 200㎡(約60.5坪) |
| 80% | 300% | 80㎡(約24.2坪) | 300㎡(約90.8坪) |
1坪は約3.3058㎡で換算しています。
60%・200%の家のイメージ
敷地100㎡で建ぺい率60%・容積率200%の場合です。
| 建て方 | 1階 | 2階 | 3階 | 延べ面積 | 容積率の消化 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2階建て | 55㎡ | 55㎡ | — | 110㎡ | 110% |
| 3階建て | 55㎡ | 55㎡ | 55㎡ | 165㎡ | 165% |
| 3階建て(上限まで) | 60㎡ | 60㎡ | 60㎡ | 180㎡ | 180% |
容積率の上限200%には届かなくても、建ぺい率の制限で1階の広さが決まるため、3階建てでも延べ面積は180㎡が上限に近い目安です。
よくある組み合わせの特徴
| 組み合わせ | 傾向 |
|---|---|
| 40%・80% | 低層住宅の住環境を守る地域。ゆとりのある敷地 |
| 50%・100% | 低層の戸建てが中心の住宅地 |
| 60%・200% | 戸建てから低層マンションまで混在しやすい |
| 80%・300%以上 | 商業・近隣商業など街の中心部に多い |
数字は目安で、個別の土地ごとに確認が必要です。
建ぺい率60%・容積率200%の注意点
- 建築面積と延べ面積は、算入のルールで変わります(軒・バルコニー・ポーチの算入・延べ床面積の算入ルール参照)。
- 前面道路の幅が12m未満の場合、容積率がさらに制限されることがあります(土地と道路の関係参照)。
- 角地緩和などで、建ぺい率が上乗せされる場合があります(建ぺい率の緩和参照)。
建ぺい率60%・容積率200%でよくあるミス
- 建ぺい率の数字だけで、家の大きさを想像する。
- 容積率の上限まで必ず建てられると思い込む。
- 坪と㎡の換算を間違える。
建ぺい率60%・容積率200%のチェックリスト
- 自分の土地の2つの数字を確認したか。
- 建築面積と延べ面積の上限を計算したか。
- 前面道路の幅による制限を確認したか。
建ぺい率60%・容積率200%のFAQ(よくある質問)
Q. 建ぺい率が60%なら、1階の床面積は、敷地の60%まで取れますか?
A. 建築面積が60%までです。軒やバルコニーが算入される場合は、1階の床面積はそれより小さくなります。
Q. 容積率200%なら、必ず3階建てにできますか?
A. 建ぺい率との兼ね合いや高さ制限によります。設計者に確認します。
Q. 坪数から、延べ面積を出すには?
A. 敷地の坪数 × 容積率で、延べ面積の上限(坪)が出ます(坪・畳・㎡の換算参照)。
筆者の見解(建ぺい率60%・容積率200%)
2つの数字は、「敷地の大きさ」とセットで考えてはじめて意味を持つと思います。数字だけを見て良し悪しを判断せず、実際に何㎡・何坪の家が建つのかを計算してから、間取りの希望と照らし合わせるのがおすすめです。
建ぺい率60%・容積率200%の関連項目
- 建ぺい率
- 容積率
- 建ぺい率と容積率の違い
- 建ぺい率の緩和
- 坪・畳・㎡の換算
出典(一次情報)
本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の設計・契約・税務・法律上の助言ではありません。制度や基準は改正されることがあるため、最新の内容は各公的機関の公式サイトや、専門家(建築士・税理士・金融機関など)でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。