サイディングの厚み14mm・16mm・18mmの違い
窯業系サイディングには、14mm・16mm・18mm・21mmなど複数の厚みがあります(現行のJIS A 5422では14mmが最小)。厚みによる強度、遮音、デザイン、価格、留め付け方法の違いを整理し、選ぶときの考え方を解説します。製品ごとの仕様は各メーカーで確認してください。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
サイディングの厚みとは
窯業系サイディングは、製品によって厚みが異なり、14mm・16mm・18mm・21mmなどがあります。JIS A 5422(窯業系サイディング)では、2008年の改正で最小の厚みが12mmから14mmに引き上げられ、現行規格(2019年版)は14mm以上を対象としています。厚みは、強度・遮音・彫りの深さ(デザイン)・価格に影響します。製品ごとの仕様はメーカーのカタログ・仕様書で確認してください(窯業系サイディング参照)。
厚みの種類
| 厚み | 位置づけ(一般的な見方) |
|---|---|
| 12mm | 旧JIS時代の薄型品。既存住宅で見られることがあるが、現行JISの対象外 |
| 14mm | 現行JISの最小。普及価格帯の製品に多く、釘留めが一般的 |
| 16mm | やや厚く、金具留めに対応する製品が多い |
| 18mm | 厚型。彫りの深いデザインが作りやすい |
| 21mm | さらに厚い上位品(メーカーの一部シリーズ) |
製品のランクやメーカーによって厚みの設定は異なります。たとえばニチハの商品検索では、14mm厚・16mm厚・18mm厚・21〜16mm厚といったシリーズ区分が示されています(2026年10月時点の公式サイトで確認)。
厚みと留め付け方法
| 厚み | 留め付けの傾向 |
|---|---|
| 14mm | 釘で留める製品が中心 |
| 15〜16mm以上 | 金具で留める(金具留め)製品が多い |
金具留めは、表面に釘頭が出にくく、見た目をきれいに仕上げやすいとされます。留め付け方法は製品ごとに指定があるため、メーカーの施工説明書で確認します。
厚みで変わること
| 項目 | 厚いほど | 薄いほど |
|---|---|---|
| 強度 | 割れに強い傾向 | 相対的に弱い |
| 遮音 | 有利な傾向 | 相対的に弱い |
| デザイン | 彫りの深い柄が作れる | 柄の凹凸が浅め |
| 重量 | 重い | 軽い |
| 価格 | 高めの傾向 | 抑えやすい |
| 施工 | 重くて取り回しが大変 | 軽くて施工しやすい |
厚いほど良いとは限りません。他の仕様(塗膜・防火・シーリング)も重要です。
デザインとの関係
タイル調・石目調など深い凹凸の柄は、厚みのある製品で作られることが多いです。JIS A 5422では、表面模様の深さの上限が厚さごとに定められており(例:中実品で14mmは4.5mm以下、18mmは8.0mm以下)、厚い製品ほど深い彫りが可能になります。同じ柄でも、厚みの違いで重厚感が変わります(サイディングのデザイン参照)。
重量と建物への負担
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 外壁の重量 | 厚みが増えると外壁全体の重量が増える |
| 耐震性への影響 | 建物の設計で荷重として考慮される |
| リフォーム時 | 重ね張りは重量が増える(重ね張りと張り替え参照) |
新築では、設計で荷重が考慮されます。リフォームでは、既存建物への負担を確認します。
選ぶときの考え方
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 予算 | 厚みによって価格帯が変わる |
| デザイン | 選びたい柄がどの厚みで作られているか |
| 性能の優先度 | 遮音・強度を重視するか |
| 建物の構造 | 木造・鉄骨造など荷重の条件 |
| メンテナンス | 厚みよりも、塗膜・目地の維持が重要 |
サイディングの厚みの注意点
- 厚みだけで性能は判断できません。
- メーカーや製品によって厚みの意味(表記)が異なる場合があります。
- 見積もりでは、製品名と厚みを確認します。
サイディングの厚みでよくあるミス
- 「厚い=高性能」と決めつける。
- 製品名を確認せずに契約する。
- 柄と厚みの関係を知らない。
サイディングの厚みのチェックリスト
- 製品の厚みを確認したか。
- 柄・価格・性能を総合して判断したか。
- 仕様書を入手したか。
サイディングの厚みのFAQ(よくある質問)
Q. 14mmと16mmは、どちらがよいですか?
A. 予算とデザインで選びます。差は製品によって異なります。
Q. 厚いほど、長持ちしますか?
A. 厚みだけでは決まりません。防水の維持が重要です。
Q. 厚みは、見積もりに書かれていますか?
A. 製品名に含まれることが多いです。確認します。
筆者の見解(サイディングの厚み)
厚みは、「数字」で比較しやすいため、判断の中心になりがちだと考えます。実際の使い心地は、防水・施工・メンテナンスで決まる部分が大きいため、総合的に判断することを、おすすめします。
サイディングの厚みの関連項目
- サイディングとは
- 窯業系サイディング
- サイディングのデザイン
- 重ね張りと張り替え
- 外壁材の種類と選び方
出典(一次情報)
本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の設計・契約・税務・法律上の助言ではありません。制度や基準は改正されることがあるため、最新の内容は各公的機関の公式サイトや、専門家(建築士・税理士・金融機関など)でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。