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日銀利上げで変動金利はいつ上がる?三菱UFJ銀行は12月1日に見直し

日銀の利上げを受け、三菱UFJ銀行は短期プライムレートを11月2日に2.625%へ引き上げ、住宅ローン変動金利の基準金利を12月1日に見直します。既存の借入への反映時期と5年・125%ルールを整理しました。

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日本銀行が2026年9月18日に政策金利を1.25%程度へ引き上げてから約1か月。11月30日の基準金利の発表を前に、住宅ローンの変動金利にいつ影響が出るのかを確認しておきたい時期です。結論から言うと、三菱UFJ銀行は短期プライムレートを11月2日に年2.375%から2.625%へ引き上げ、住宅ローン変動金利の基準金利を12月1日から見直すと案内しています。ただし、いま借りている人の返済額にすぐ反映されるわけではありません。この記事では、日銀の利上げが住宅ローンの変動金利にいつ、どう届くのかを、三菱UFJ銀行の公表内容をもとに整理します。

ニュースの概要

日本銀行は9月18日の金融政策決定会合で、無担保コールレート(オーバーナイト物)を1.25%程度で推移するよう促すことを、賛成7・反対2で決めました。新しい方針は9月24日から適用されています。声明では、経済・物価・金融情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げていく考えを示す一方、タイミングやペースはリスクを点検しながら検討するとしています。

これを受けて三菱UFJ銀行は同じ9月18日、短期プライムレート(短プラ)の改定を発表しました。短プラは、銀行が優良企業に短期で貸し出すときの最優遇金利で、三菱UFJ銀行のように、短プラの動きに合わせて変動金利の基準金利を見直す銀行があります。同行は、この短プラの引き上げに伴い、住宅ローン変動金利の基準金利を12月1日から見直すとしています。

住宅ローンの変動金利で何が変わるのか

三菱UFJ銀行の発表と案内ページで確認できる内容は次のとおりです。

  • 短期プライムレート: 年2.375%から2.625%へ(+0.25%)。改定日は2026年11月2日(月)
  • 変動金利の基準金利: 2026年12月1日から見直し。12月の基準金利は11月30日に発表され、以降は毎月1日を基準日に見直されます。新しい基準金利の数値は、案内ページの時点では示されていません
  • すでに借りている人(毎月型): 直近の基準日は12月1日で、新しい金利は2027年1月の返済日の翌日から適用され、2027年2月の約定返済分から反映されます。新しい金利の「ご返済のお知らせ」は2027年1月上旬頃に発行されます
  • すでに借りている人(年2回型): 直近の基準日は2027年4月1日で、新しい金利は2027年6月の返済日の翌日から適用され、7月の約定返済分から反映されます。「ご返済のお知らせ」は2027年5月上旬頃の発行です
  • 返済額: 変動金利・元利均等返済の場合、返済額は10月1日を基準に5年ごとに見直され、次の見直しまでは変わりません。ただし、返済額のうち元金と利息の割合は変わります。なお、過去の旧三和銀行・旧UFJ銀行・旧三菱東京UFJ銀行での借入の一部は、見直しのルールが異なる場合があると案内されています

同じ日に、同行は円普通預金の金利も11月2日から年0.40%から0.50%に引き上げると発表しています。

読者への影響

変動金利・元利均等返済で5年ルールがある場合は、金利が上がっても当面の返済額は変わりませんが、毎月の返済に占める利息の割合が増え、元金の減り方が遅くなります。返済額が見直されるときは、その時点の残高と金利で計算し直されるため、それまでの金利上昇分がまとめて反映される可能性があります(三菱UFJ銀行の場合、新しい返済額は従来の125%が上限)。金利が大きく上がって利息が返済額を上回ると、超えた分は未払利息として繰り延べられ、最終返済日に残高が残れば原則として一括返済になります。5年ルールや125%ルールの仕組みは変動金利と固定金利の違いで解説しています。

元金均等返済で借りている人には5年ルール・125%ルールがないため、基準金利の見直しが返済額に直接反映されます。また、これから変動金利で借りる人は、12月以降の借入から新しい基準金利が使われます。

なお、反映の時期や幅は銀行ごとに異なります。この記事の日程は三菱UFJ銀行の例で、ほかの銀行で借りている場合は、その銀行の案内を確認する必要があります。

確認すること

  • 自分のローンが「毎月型」か「年2回型」か、元利均等か元金均等かを、銀行から届く「ご返済のお知らせ」で確認しましょう。
  • 借入先の銀行が、短プラや基準金利の見直しをいつ発表しているかを、公式サイトのお知らせで確認しましょう。
  • 金利上昇に備える方法として、固定金利への変更、繰上返済、借り換えなどがあります。三菱UFJ銀行では変動金利から固定金利への変更をインターネットで手数料無料で手続きできると案内しています(保証会社を利用している場合は保証会社の事務手数料がかかることがあります)。ただし、固定金利は一般に変動金利より高い水準です。繰上返済の効果は住宅ローンの繰上返済、借り換えの条件は住宅ローンの借り換えで整理しています。

筆者の見解

私見では、今回の見直しで最初に確かめたいのは金利の上げ幅よりも「自分の返済額がいつ計算し直されるか」だと考えます。5年ルールのもとでは、金利の変化はまず毎月の支払いではなく元金の減り方に表れるため、同じ短プラ0.25%の引き上げでも、次の返済額の見直しが近い人と数年先の人とでは、家計に響く時期が大きく異なります。見落としやすいのは、125%ルールが「返済額の上がり幅の上限」であって「負担の上限」ではない点で、抑えられた分は残高や未払利息として後ろに回ります。そのため、「ご返済のお知らせ」で残高・適用金利・次の返済額見直しの時期の3点を控え、金利がもう一段上がった場合の返済額を一度試算しておくことが、固定金利への変更や繰上返済を比べる前の土台になると考えます。固定金利への変更は、将来の金利上昇への不安を減らす代わりに当面の利息負担が増えるというトレードオフなので、残りの返済期間と手元資金の余裕の両方で判断したい選択肢です。

出典(一次情報)

2026年10月14日時点の情報です。

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の設計・契約・税務・法律上の助言ではありません。制度や基準は改正されることがあるため、最新の内容は各公的機関の公式サイトや、専門家(建築士・税理士・金融機関など)でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。