住宅ローン控除の控除額の計算年末残高×0.7%と住宅の区分ごとの上限
住宅ローン控除の控除額は、年末のローン残高に0.7%をかけて計算し、住宅の区分ごとの上限があります。国税庁が示す新築住宅の控除期間と、年間の控除限度額(令和6年以降の居住)を表で整理します。
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住宅ローン控除の控除額の計算とは
住宅ローン控除の1年あたりの控除額は、年末のローン残高(などの合計額)× 0.7%で計算し、住宅の区分ごとに定められた上限(控除限度額)があります。国税庁の説明(令和8年4月1日現在)にそって、新築住宅の例を整理します(国税庁 No.1211-1)。
計算の基本
年間の控除額 = 年末残高等 × 0.7%(上限は住宅の区分ごと)
| 例 | 内容 |
|---|---|
| 年末の借入残高 | 3,000万円 |
| 計算 | 3,000万円 × 0.7% = 21万円 |
| 上限が21万円以上の区分なら | 21万円が控除額(所得税などの範囲内) |
控除額は、その年に納める所得税額を超えては控除できません。超えた分は住民税から一部控除される場合があります(住民税から引かれる分参照)。
新築住宅の区分ごとの控除期間と年間の上限(令和6年〜令和12年に居住した場合)
| 住宅の区分 | 控除期間 | 年間の控除限度額 |
|---|---|---|
| 認定長期優良住宅・認定低炭素住宅 | 13年 | 31.5万円(子育て世帯などへの上乗せあり) |
| ZEH水準省エネ住宅 | 13年 | 24.5万円(子育て世帯などは31.5万円) |
| 省エネ基準適合住宅(令和6・7年に居住) | 13年 | 21万円(子育て世帯などは28万円) |
| 省エネ基準適合住宅(令和8・9年に居住) | 13年 | 14万円(子育て世帯などは21万円) |
| 省エネ基準適合住宅(令和10〜12年に居住) | 対象外 | — |
| その他の住宅 | 原則対象外(一定の経過措置あり) | — |
上限の額は、借入限度額 × 0.7%を表したものです。たとえば、年間24.5万円は、借入限度額3,500万円 × 0.7%にあたります。
区分の意味(国税庁)
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| ZEH水準省エネ住宅 | 断熱等性能等級5以上と一次エネルギー消費量等級6以上 |
| 省エネ基準適合住宅 | 断熱等性能等級4以上と一次エネルギー消費量等級4以上 |
| その他の住宅 | 上記以外 |
住宅の性能によって、控除額と期間が変わります(断熱等性能等級・ZEH(ゼッチ)参照)。書類で性能を証明する必要があります(住宅省エネルギー性能証明書・建設住宅性能評価書など)。
経過措置(国税庁の注)
その他の住宅でも、令和5年12月31日までに建築確認を受けた住宅、または令和6年6月30日までに建築された住宅は、借入限度額を2,000万円として10年間の控除を受けられるとされています。省エネ基準適合住宅は、令和9年12月31日までに建築確認を受けた場合などに、借入限度額2,000万円・10年間の経過措置があります。対象や条件は細かく定められているため、国税庁の最新の案内で確認してください。
計算の例(仮定)
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 住宅 | ZEH水準省エネ住宅(令和8年に居住) |
| 年末残高 | 3,200万円 |
| 計算 | 3,200万円 × 0.7% = 22.4万円 |
| 上限 | 24.5万円 |
| 控除額 | 22.4万円(上限内) |
ローン残高は毎年減るため、控除額も年とともに減っていきます。
住宅ローン控除の控除額の計算の注意点
- 数字は、居住した年や住宅の区分で変わります。制度は改正されます。
- 所得税額が少ないと、控除しきれないことがあります。
- 住宅の購入価格や補助金の受取によって、対象となる借入額が変わることがあります。
住宅ローン控除の控除額の計算でよくあるミス
- 借入限度額と控除限度額を混同する。
- 居住年による区分の違いを確認しない。
- 控除しきれない分があることを知らない。
住宅ローン控除の控除額の計算のチェックリスト
- 住宅の区分を確認したか。
- 居住予定年での控除期間・上限を確認したか。
- 所得税額と控除額の関係を確認したか。
住宅ローン控除の控除額の計算のFAQ(よくある質問)
Q. 控除額が、毎年同じなのは本当ですか?
A. 同じではありません。年末残高に0.7%をかけるため、残高が減ると控除額も減ります。
Q. 控除期間は、何年ですか?
A. 住宅の区分と居住年によって異なります。新築で13年の区分もあれば、対象外の区分もあります。
Q. 借入限度額は、いくらですか?
A. 住宅の区分ごとに定められています。国税庁の最新の表を確認してください。
筆者の見解(住宅ローン控除の控除額の計算)
住宅ローン控除は、「住宅の性能が、控除額を決める」仕組みになってきたと考えます。家を建てるとき・買うときに、性能の違いが13年間の控除額にどれだけ影響するかを、早い段階で試算しておくことを、おすすめします。
住宅ローン控除の控除額の計算の関連項目
- 住宅ローン控除
- 住宅ローン控除の条件
- 住宅ローン控除の確定申告
- ZEH(ゼッチ)
- 断熱等性能等級
出典(一次情報)
本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の設計・契約・税務・法律上の助言ではありません。制度や基準は改正されることがあるため、最新の内容は各公的機関の公式サイトや、専門家(建築士・税理士・金融機関など)でご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。